がん医療患者会 公開講座の会場を引き受けて

 

がん患者会主催 公開講座開催 121

 

京都法輪寺で「がん医療を考える会」(NPO)主催による公開講座が12月1日に開かれました。  

今回は、膵臓がんに主題を置いた講座で、患者さんの体験談(手術や投薬、抗がん剤服用や投与による身体の変化など)や、さらにこの分野でのお医者さん京大医学部の高折恭一教授や府立医大の古蔵聡教授が講師でお話になりました。

患者さんや家族さん総勢五十余名の参加でしたが、お寺で講座をするというのは、ある意味、講師の先生も聴衆のみなさんも新鮮だったようです。普通は公共の会館や病院のホールや教室での開催だそうですが、お寺の庭を眺め(12月でも充分に紅葉が綺麗でした)仏と対することによって、私たちが本來持ち備えている宗教心に心の琴線が触れるからではないでしょうか。これは普段寺に住まう私たち住職が想像以上に一般の人々にお寺というところが魅力のあるところだと思います。

あらためてお寺の果たすべき役割について、可能性について思った次第です。

 

                    報告者 佐野泰典(法輪寺)

 

 

    『緑蔭』について

 寺は、患者さんたちが闘病の途中でひと休みできる〝木蔭〟や、病と闘い続けるためのエネルギーを補給する〝オアシス〟の役割を果たすことができるのではないでしょうか。

僧侶が医療関係者でも家族でもない立場で話を聞き、疲れ切った心を休めてもらうことができる〝こころのオアシス〟。それが本会の『緑蔭』の活動です。もちろん、医療の最前線で生命と向き合い、神経をすり減らしている医師や看護師のオアシスにもなることでしょう。


(「歩歩清風」の該当ページをごらんください)

 

『臨床僧の会・サーラ』について

『臨床僧の会・サーラ』は、平成23年2月16日、京都市上京区の法輪禅寺に於いて、有志の僧侶8名と事務局が一堂に会し、発会しました。

代表
佐野 泰典

代表顧問(50音順)

臨済宗相国寺派
有馬 賴底管長
臨済宗妙心寺派
河野 太通管長
事務局
児玉 修

会名の「サーラ」について

サーラ(沙羅)は仏教三大聖樹のひとつです。釈尊涅槃のとき、周囲にあった四双八株の花がことごとく白変したと伝えられています。沙羅双樹は寂静平安な心の象徴でもあります。日本では一般にナツツバキをもって当てられていますが、ほんとうの沙羅樹は本ホームページのヘッダーに掲げるフタバガキ科の常緑高木です。  

臨床僧の会・サーラ
事務局

〒617-0824
京都府長岡京市天神2-28-14
TEL/FAX 075-954-1005