臨床僧の会・サーラ 現況報告

ヘルパーリポート  


南禅寺部員 乾亨院徒弟 大神俊敬


9月16日 第12講  入浴の介護
 普段何気なく入浴しているが、いざ介護となると思いのほか難しいものでした。介護自体初めての私にとって利用者さんのプライバシーも考え、縟瘡(じょくそう)や湿疹の有無、皮膚の状態など全身の状態の観察もしつつ、短時間での入浴となると介護する側の大変さも実感しました。また、浴槽・浴室での転倒、温度差による急変など、事前に入浴環境を把握、整えることの重要さも思い知らされました。
 その中で、大切なことは、利用者さんにとって一日の中で一番心身のリラックスを感じて頂く大切な入浴をいかにスムーズに、かつ利用者さんに負担をかけないように行うことが本来の介護のあるべき姿なのかと初心者ながら感じる良い機会でした。
 まず私にできることは声掛けであると思います。声掛けをすることで、利用者さんに安心を与えることができ、また介護する側も利用者さんの状態を把握することができます。今回の実習で声掛けの重要性を肌で感じる事が出来たので、様々な現場で利用者さんの心と接することを大切にしていきたいです。

    『緑蔭』について

 寺は、患者さんたちが闘病の途中でひと休みできる〝木蔭〟や、病と闘い続けるためのエネルギーを補給する〝オアシス〟の役割を果たすことができるのではないでしょうか。

僧侶が医療関係者でも家族でもない立場で話を聞き、疲れ切った心を休めてもらうことができる〝こころのオアシス〟。それが本会の『緑蔭』の活動です。もちろん、医療の最前線で生命と向き合い、神経をすり減らしている医師や看護師のオアシスにもなることでしょう。


(「歩歩清風」の該当ページをごらんください)

 

『臨床僧の会・サーラ』について

『臨床僧の会・サーラ』は、平成23年2月16日、京都市上京区の法輪禅寺に於いて、有志の僧侶8名と事務局が一堂に会し、発会しました。

代表
佐野 泰典

代表顧問(50音順)

臨済宗相国寺派
有馬 賴底管長
臨済宗妙心寺派
河野 太通管長
事務局
児玉 修

会名の「サーラ」について

サーラ(沙羅)は仏教三大聖樹のひとつです。釈尊涅槃のとき、周囲にあった四双八株の花がことごとく白変したと伝えられています。沙羅双樹は寂静平安な心の象徴でもあります。日本では一般にナツツバキをもって当てられていますが、ほんとうの沙羅樹は本ホームページのヘッダーに掲げるフタバガキ科の常緑高木です。  

臨床僧の会・サーラ
事務局

〒617-0824
京都府長岡京市天神2-28-14
TEL/FAX 075-954-1005