私たちがめざすもの

 「臨床僧の会・サーラ」はふつうの僧侶が医療や福祉の現場に入って、患者さんやそのご家族、お年寄りや障がいをお持ちの方々のお世話をさせていただきながら、喜びや苦しみを共にし、いのちの安心(あんじん)を分かち合い、生老病死(しょうろうびょうし)の伴走者としての活動を続けています。

 本会は医療や福祉の現場に立つための必須の準備として、ヘルパー講座など、公的・準公的資格を取得することを義務づけています。現在、9名の会員がヘルパー講座を修了して資格を取得し、デイケアでお年寄りのお世話をさせていただいたり、がん患者会の方々との勉強会に定期的に参加したり、緩和ケア病棟や在宅ケアなどの医療現場での活動をめざして、さらなる研鑽に励んでいます。

 会が発足してまもなく5年になろうとしていますが、過去4年間に蓄えた地道な経験を生かしながら、今年はさらに飛躍の段階をめざしています。



 

 臨床僧が医療や福祉の現場に入っていくアウトリーチの活動に対して、このほど事務局が提唱する『緑蔭』の活動は、医療や福祉を寺に迎え入れるあらたな試みとして注目されます。これらはいずれも多大なエネルギーを消費する企画ではなく、あくまでも基礎代謝の範囲内で貢献できる等身大の取り組みです。

 私たちは決して急ぎません。華やかな成果を求めません。具合の悪い方やお年を召した方々の手を把って共に行くような無理のないスピードで、一歩一歩を確かめながら進んでまいります。

 志ある僧侶の方々のご参加と、皆様方のあついご支援をお願いいたします。

 

臨床僧の会・サーラ 活動内容

 臨床僧の活動の現場は、病院や診療所、医療福祉施設、在宅患者さんがいらっしゃるご家庭などです。

 二千数百年前、仏陀が「医王」とも呼ばれたのは、単に病を治す知恵を持っていたからではありません。病僧の垢身を清拭し排泄物の世話をしたという逸話が残されているように、自らがたどりついた悟りの境地を基盤に病人に寄り添い、〝身体〟と〝こころ〟両面のケアを行ったからに違いありません。生と死の狭間で悩み苦しむ人々の声を聴き、その痛みを共にしながら、安心(あんじん)の道を指し示したのです。

 現代の臨床僧もまた、患者さんとそのご家族に寄り添い、喜びと悲しみを共有することを目指します。そうした活動は、当然、寺を支える檀信徒さん方も対象となります。戦前まで当たり前のように行われていたという檀信徒さんの看取りが復活することで、失われかけていた寺と檀家の絆が取り戻されるに違いありません。

私たちが今おもに取り組んでいるのは以下の活動です。
・デイケア診療所への定期的訪問
・がん患者会への定期的参加
・勉強会

・緑蔭(お寺での個別傾聴) 

 

    『緑蔭』について

 寺は、患者さんたちが闘病の途中でひと休みできる〝木蔭〟や、病と闘い続けるためのエネルギーを補給する〝オアシス〟の役割を果たすことができるのではないでしょうか。

僧侶が医療関係者でも家族でもない立場で話を聞き、疲れ切った心を休めてもらうことができる〝こころのオアシス〟。それが本会の『緑蔭』の活動です。もちろん、医療の最前線で生命と向き合い、神経をすり減らしている医師や看護師のオアシスにもなることでしょう。


(「歩歩清風」の該当ページをごらんください)

 

『臨床僧の会・サーラ』について

『臨床僧の会・サーラ』は、平成23年2月16日、京都市上京区の法輪禅寺に於いて、有志の僧侶8名と事務局が一堂に会し、発会しました。

代表
佐野 泰典

代表顧問(50音順)

臨済宗相国寺派
有馬 賴底管長
臨済宗妙心寺派
河野 太通管長
幸・総合人間研究所
早川 一光所長
事務局
児玉 修

会名の「サーラ」について

サーラ(沙羅)は仏教三大聖樹のひとつです。釈尊涅槃のとき、周囲にあった四双八株の花がことごとく白変したと伝えられています。沙羅双樹は寂静平安な心の象徴でもあります。日本では一般にナツツバキをもって当てられていますが、ほんとうの沙羅樹は本ホームページのヘッダーに掲げるフタバガキ科の常緑高木です。  

臨床僧の会・サーラ
事務局

〒617-0824
京都府長岡京市天神2-28-14
TEL/FAX 075-954-1005