臨床僧の会・サーラ 現況報告

ホームヘルパー講座 受講 前半を終えて  

 

法輪寺住職 佐野泰典

 

 7月から始まった講座も回を重ねて、9月も半ば、秋風とともに、ようやく半分の日 程を受講者5名順調に消化しております。それぞれの講座受講体験は、受講者がその 思いを語っているところです。
 講座開始時には、受講者18名中5名が僧侶ということで、講師の方も、受講者の 方も、やはり距離があったように思います。最初は、「なんで坊さんがここに来てい るの?」違和感ありありのようでしたが、それでも、毎回お互いが日中の仕事や学業 を終え、疲れての中、(特に私たちには、8月のお盆行事をこなしながらの受講は、 厳しいものでした、また台風襲来のおりも通いました)互いに介護者と要介護者に なって実習を重ねる中に話し合ったり、互いの肌に触れたりしながらの講座受講で、 徐々に距離が縮まり、和気藹々とした雰囲気のなかで、感じたことは、当たり前のこ とながら、「人間と人間の対等な信頼関係の構築」だと思います。普段我々僧侶は、 法衣をつけると、どうしても自分の意思の如何にかかわらず「上から目線」になりが ちです。また対する人々も、よく言えば尊敬の念で接して下さります。
 これまで我々は、それが当たり前だったように思います、しかし考えてみるに、医 者と患者の間も、このような関係があるのかもしれません。  
 私たちは、ひとつひとつ未経験のことを学んでいる最中ですが、最も大切な 「根本」がおぼろげながら、理解できてきたように感じております。  
 講座開始当初、資格取得のゴールまでたどり着けるかと心配でしたが、 なんとか半ばを折り返し、ゴールに近づいております。

    『緑蔭』について

 寺は、患者さんたちが闘病の途中でひと休みできる〝木蔭〟や、病と闘い続けるためのエネルギーを補給する〝オアシス〟の役割を果たすことができるのではないでしょうか。

僧侶が医療関係者でも家族でもない立場で話を聞き、疲れ切った心を休めてもらうことができる〝こころのオアシス〟。それが本会の『緑蔭』の活動です。もちろん、医療の最前線で生命と向き合い、神経をすり減らしている医師や看護師のオアシスにもなることでしょう。


(「歩歩清風」の該当ページをごらんください)

 

『臨床僧の会・サーラ』について

『臨床僧の会・サーラ』は、平成23年2月16日、京都市上京区の法輪禅寺に於いて、有志の僧侶8名と事務局が一堂に会し、発会しました。

代表
佐野 泰典

代表顧問(50音順)

臨済宗相国寺派
有馬 賴底管長
臨済宗妙心寺派
河野 太通管長
幸・総合人間研究所
早川 一光所長
事務局
児玉 修

会名の「サーラ」について

サーラ(沙羅)は仏教三大聖樹のひとつです。釈尊涅槃のとき、周囲にあった四双八株の花がことごとく白変したと伝えられています。沙羅双樹は寂静平安な心の象徴でもあります。日本では一般にナツツバキをもって当てられていますが、ほんとうの沙羅樹は本ホームページのヘッダーに掲げるフタバガキ科の常緑高木です。  

臨床僧の会・サーラ
事務局

〒617-0824
京都府長岡京市天神2-28-14
TEL/FAX 075-954-1005