臨床僧の会・サーラ 現況報告

ホームヘルパー二級講座 受講レポート(第三~五講)  

 

選佛寺(京都市)木原大萌

 

8月2日 第3講
 共感的理解と基本態度の形成 講義も三度目になり、教室の後部席にはお坊さんが5人ずらり、一般の受講されている方も最初は戸惑われていましたが、大分とクラスの皆さんとも打ち解けてまいりました。対人援助専門職に必要な事を議論しました。相手に対し、自分の価値観を押し付けず常に相手に「あなたはどうしたい?」という共感・受容・傾聴の大切さを学びました。日常からの人との接し方が、如何に大切な事なのかと改めて実感いたしました。

8月5日 第4講
 体位姿勢交換・ジョクソウ予防 お盆の忙しい時期にお疲れの僧侶も・・しかし、頑張ります(笑) 寝たきりになられた方は、2時間に一度は体位を交換しないと床ずれや様々な弊害がおこります。又、日頃健康な方が日常的に行っている動作も、病を患われていると一仕事です。受講生同士交互にベットに横になり、体位交換を行います。どうしても最初は力任せに、体を動かしてしまいます。そうすると、体に無理が出てきます。逆に、動かしてもらっている方は何だか怖くて体も心も強張ってしまいます。
 利用者の力を最大限に、介助者の力を最小限にする理想の介護は沢山の経験が必要だと感じました。
 相手の方の体と心と対話して介護する大切さを学びました。

8月9日 第5講
 衣類着脱の介護 本日は前開きパジャマ上下・トレーナー等寝巻きを持参しての授業でした。普段何気なくしている衣類の着脱も、生活の節目を付けたり身体の清潔を保つ日常的な大切な動作です。講義を受け、それぞれに持参した衣服を使い実践いたします。患側(病を患っている側)を仮定し衣服を着脱いたします。普段着ている服も一人で着ると一苦労です・・。中には、ずるしちゃう人も・・(笑)。又ペアになり互いに服を着せ合います。やはり介護してくれる人がいますと、とても楽です。そこに頼ってしまう気持ちもとても分かりました。しかし、あまり介助し過ぎるのも介助者の為に成りません。出来る限りの動作はしていただき、我々は常に見守る伴走者でなければいけないと感じました。

 ヘルパー資格を取得に宇治に通いまだ講義も前半ですが、少しの介護の知識と経験を得るだけで、見えてくる世界が少しずつ変わってきました。今までも、高齢者や障害者に対し思いはありましたが、行動に出来なかったり、こちらの思いが伝わらない状況が多かったように思います。如何に、こちらが善意の気持ちでとった行動でも、相手を知らなければ不安や心配を与えている事にも少しずつ気づきだしました。自分自身の事についても、体調管理や年を重ねていくにつれての心身の経過等も感じ考えるようになりました。多くの病の方々の症例を知ることで自分を知らせていただいていることに感謝すると共に、決して楽な道ではありませんが、現在人々が求めている心の会話がここにも在ると実感しております。

    『緑蔭』について

 寺は、患者さんたちが闘病の途中でひと休みできる〝木蔭〟や、病と闘い続けるためのエネルギーを補給する〝オアシス〟の役割を果たすことができるのではないでしょうか。

僧侶が医療関係者でも家族でもない立場で話を聞き、疲れ切った心を休めてもらうことができる〝こころのオアシス〟。それが本会の『緑蔭』の活動です。もちろん、医療の最前線で生命と向き合い、神経をすり減らしている医師や看護師のオアシスにもなることでしょう。


(「歩歩清風」の該当ページをごらんください)

 

『臨床僧の会・サーラ』について

『臨床僧の会・サーラ』は、平成23年2月16日、京都市上京区の法輪禅寺に於いて、有志の僧侶8名と事務局が一堂に会し、発会しました。

代表
佐野 泰典

代表顧問(50音順)

臨済宗相国寺派
有馬 賴底管長
臨済宗妙心寺派
河野 太通管長
幸・総合人間研究所
早川 一光所長
事務局
児玉 修

会名の「サーラ」について

サーラ(沙羅)は仏教三大聖樹のひとつです。釈尊涅槃のとき、周囲にあった四双八株の花がことごとく白変したと伝えられています。沙羅双樹は寂静平安な心の象徴でもあります。日本では一般にナツツバキをもって当てられていますが、ほんとうの沙羅樹は本ホームページのヘッダーに掲げるフタバガキ科の常緑高木です。  

臨床僧の会・サーラ
事務局

〒617-0824
京都府長岡京市天神2-28-14
TEL/FAX 075-954-1005